栄進ブログ

2019年07月07日

大学受験は情報戦だ

羽生です。

受験は勉強すること以外にも大切なことがあります。情報収集です。

過去問の存在で、ある程度の受験の内容は把握することが出来ます。

今日は受験生が特に見るべき「合格最低点」と「教科の配点」について説明します。

(以前にもこの話をしたことがありますが、先日受験生と志望校の相談をした際に、どのように勉強していけばよいのか分からない様子だったため、改めて共有しようと思ったため、書きます。

「合格最低点」がなぜ大切かというと、受験とは、合格最低点を越えれば合格、という単純なものだからです。何点取れば合格できる、という指針を立てることが出来ます。

 

「教科の配点」がなぜ大切かというと、どの教科に力を入れればいいのかが分かるようになるからです。

 

例えば、数学200点、理科100点、英語100点の計400点の試験を課す大学があり、300点が合格最低点としましょう(300点取れれば合格は間違いなさそうだと過去のデータから判断できた)。

この大学を受験する時に、「数学の配点が英語や理科の2倍だから数学に力を入れよう」と勉強方針を立てたり、「英語は苦手だけど、数学と理科で9割ずつ取れれば英語が30点でも合格できるな。。。」と、本番で何の教科をどれだけ取るか、などの作戦を立てたりできます。合格最低点と配点を知らなければ、このように具体的に作戦を立てることはできません。合格最低点や配点を知らずに「苦手な数学は3割だけ取って、英語と理科で9割取ってカバーするぞ!」と、目標を立てても、これでは合格最低点に届かないため、適切な目標とは言えません。

 

もうひとつ、国公立大学の理系学部で

センター試験 国語(現代文古文漢文)200点、数学ⅠAⅡB200点、英語200点(うちリスニング40点)、理科(1科目)200点、社会(1科目)100点、の計900点満点

2次試験 数学300点、理科300点、英語300点、の計900点満点

合わせて1800点満点の試験が実施されていて、合格最低点は1200点としましょう。そして、現状自分はどの科目も基礎からあまり入っていないとします。

ここを受験するとき、どのように作戦を立てますか?

僕だったら、国語社会は一切勉強しないでいきますね。なぜなら、それらは配点が低いからです。国語社会を除いた科目ですべて8割取ればちょうど1200点に乗ります。

勉強は基礎作りの段階(知らないことを知る、理解できなかったことを理解する)が一番大変ですから、国語や社会の勉強で大変な思いをするのは、普段の勉強の効率も落ちてしまうと思います。国語社会の基礎作りに時間を充てるくらいなら、数学や理科の復習に充ててここを完璧にした方が全体的な点数ものばせると考えられます。センター数ⅠA 、ⅡB、理科、二次の数学、理科で1割ずつ点数を上げれば計90点上がります。これは国語社会をそれぞれ3割ずつ上げるのに匹敵します。数学理科を1割底上げする自信がないのに国語社会で3割伸ばせる自信はある、なんて人は恐らく少ないでしょう。

 

情報収集してしっかり作戦たてようねって話でした。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

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