栄進ブログ

2022年08月09日

私の大学受験ものがたり

こんにちは!講師の酒本です。

8月に入り、受験生にとって大事な勝負の時期になりました。もう2年前の話ですが、自分が高校3年生の頃の夏休みをまだ鮮明に覚えています。

今日は私の大学受験の体験談をお話ししようと思います。

私は都内の中高一貫校に通い、6年間女の子しかいない環境でのびのびと過ごしていました。高校受験がないと中弛みしてしまうのではないかと思われがちですが、私は定期試験で上位にいることがなによりも嬉しくて、上へ上へと貪欲に勉強していました。

中学3年生のとき、かなり早いですが大学受験について考えさせられる機会がありました。周りの友達はまだやりたいことが決まっていない様子でしたが、私はこの頃から薬剤師になりたいと思っていました。母に憧れていたからです。そしてどの大学に進学するかも決めていました。慶應義塾大学薬学部

そして自分でたくさん調べて、自分の学校には指定校推薦という制度があり、まさに自分がいきたい慶應義塾大学薬学部の推薦枠が1枠だけあることを知りました。そのとき私は、自分の3年後の道がはっきりと見えました。この道しかあり得ない!と思いました。

高校に進学し3年間定期テストの勉強に更に力を入れて、学年約300人中20位以内をキープ、理系の中ではトップ5入りの、毎日朝練、週4午後練があるバレーボール部の副部長だったので内申がかなり良く、親も担任も周りの友達も誰もが慶應義塾大学薬学部の推薦を私が勝ち取るだろうと期待していました。そして私自身も自分にかなり期待していて推薦で慶應に行く気満々でした。だからと言って受験勉強をしなかったわけではなく、やはり学校の定期試験対策をガッツリ固めているとかなり力がついていたので、外部の模試でも慶應の判定はB.Cをキープしていました。推薦で絶対いけると心の中では思いつつも、その実力をもっていなければ認められないと思っていたからです。

しかし指定校推薦の1ヶ月前ぐらいになるとソワソワしてしまって受験勉強に集中できなくなってしまいました。1ヶ月後もしかしたら受験が終わってみんなより一足先に遊び放題かもしれない!!とワクワクしたり、こんなに自信満々だけど推薦とれなかったらどうしよう!!とプレッシャーに押し潰されそうになったり、私の精神状態は上下激しかったです。担任の先生にも相談しました。そしたら先生はこう言いました。受験勉強は淡々とやるのだ、と。推薦に期待したり、余計なことは考えたりせずに、ただ目の前のことに集中しろ、と言われました。

そして指定校の発表の日、私は自分の目を疑いました。落ちていました。なにかの間違いなのではないか、これは夢なのではないかと何度も何度も学校からのメールを確認しました。私の1枠を誰が取ったのだろう、私より上位でその1枠を狙う人は誰もいなかったはず、私自身も親も信じられない現実でした。

「淡々と」一般受験に向けて勉強しなければならない、そんなことは誰よりも自分が1番わかっていました。しかし私には無理でした。あんなにキラキラして見えていた慶應に惹かれなくなっている自分がいました。慶應しか見ていなかったのに、なにも見えなくなってしまいました。何をモチベーションに勉強すればいいのか?一般で慶應に合格して自分の枠を取った人を見返す?学校の実績にならないために慶應自体を蹴る?そんなことばかり考えて、行き場のない怒りと虚しさを勉強に当てつけることは私にはできませんでした。そして私は、新しい道を見つけよう!!と思ったのです。今まで3年間慶應しか見てこなかったのは、もしかしたら自分の道を狭めてしまっていたかもしれない、もっともっといい道が実はあるのかも!!と思い、現在の私が通っている大学の併願推薦というものを見つけました。志望順位的には慶應に次ぐ2位で、その推薦をとってそのあとどうするか考えよう、とりあえずその併願をとることを目標に淡々と勉強しようと決めました。受験当日その学校にいくと、ビビッとくるものがありました。その大学の立地やキャンパスや校風に惹かれ、この大学に行きたい!!と思いました。うまいことに私は併願推薦に合格することができました。

併願推薦を取ると、その大学をキープして一般受験でチャレンジ校を受験することができ、チャレンジ校に合格できたらその大学を蹴ってもよいという制度なので、わたしは一般で慶應に合格してその大学を蹴るという方法があったのですが、あまりにもその大学に惹かれ過ぎてしまったため、慶應はやめてその大学に進学することにしました。

中3の自分には全く想像できなかった未来が待っていたのです。そして今の私はこの大学に進学して本当によかった!!と心から思えるとても充実した日々を送っています。

受験勉強は何が起こるか誰にも予想できません。期待を裏切られたり、ミラクルが起こったり、思い通りに行くことの方が少ないのではないでしょうか。しかし本気で受験勉強に取り組んだら、その経験がその後の自信に繋がりますし、何年後かに振り返っても後悔することはないと思います。受験勉強で精神状態が不安定になるということはそれだけ本気で取り組んでいる印です。一番大事なのは淡々と受験勉強に取り組むこと。担任の教師の言う通りだったと私は思います。

 

 

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